Vol.47(最近のセオリー(定石)設計BGF/山梨編)

2019.3

昇仙峡

ブロックガードシステム協会の山岸由美です。

暑さ寒さも彼岸まで、いよいよ春の到来ですね。皆様花粉症は大丈夫でしょうか?

今月は最近の設計のセオリー複合工法でご採用頂いた山梨県のBGFを紹介します。

 

山梨に来ましたよ!

駅前にド~ンと待ち構えるのは武田信玄公!

え~「信玄公は信玄堤(づつみ)の名で知られる治水工事など抜群の手腕を振るって領国経営にも尽くした」んだって!信玄公と富士山は山梨のシンボルよねぇ~。

 

コンサルさん周りのついでに武田神社にも寄ってみましょう!城を造らなかった信玄公の躑躅(つつじ)ヶ崎館(やかた)ですね。

 

あれーこんな所に善光寺? 信玄公が長野から本尊を移したのかぁ~長野の善光寺に良く似てるわぁ。

山梨のお昼はやっぱりセオリーで行きましょう。

午後は国道141号で施工された北杜市のBGFを見学します。

近くには“ハイジの村”がこちらも一緒に見学見学!

うわぁ~まるでスイスに来たみたい。ペーターのおばあさんが好きだった白いパンも売っていますよ!楽しいなぁ~


~今月の幸せ一杯~

山梨の郷土料理のセオリーと言えば、ドドド~ン“ほうとう”ですよね。河口湖近くの素敵な古民家風の、ほうとう不動本店で頂きました。

とても食べきれない!と思いましたが、味噌仕立ての汁にカボチャ中心の沢山の野菜にナメコ、「うまいもんだよカボチャのほうとう」と言う合いの手を心の中でいれながら美味しくて完食いたしました。

かつての武田軍の陣中食だそうですが、これを食べていたのなら最強軍団と言われていた事に納得です。

武田軍が苦しい戦いの時に抜いた「伝家の宝刀」とは、この“ほうとう”だったのでしょうかねぇ~。


躑躅ヶ崎の月さやか、宴を尽くせ明日よりは
   おのおの京をめざしつつ、雲と興れや武田武士

P.S. “居酒屋バカボンド”  (By 編集長)

山梨の居酒屋でセオリーと言えば、数々のテレビや雑誌の取材を受けた甲府を代表するお店「くさ笛」。

甲府駅南口から1km、初心者には入りずらい路地街の昭和39年東京五輪の時に出来た“オリンピック通り”で当時から時間が止まった様な風情の店に、義理と人情にあふれた大酒豪の名物女将が居ると言う。

横長10席程度のカウンターの店、着物に白い割烹着姿で女将が元気に迎えてくれた。聞けば女将は日本一の渓谷美を誇る“昇仙峡”に毎日山菜を取りに行くと言う。

出始めで生命の息吹を感じる熱々の天ぷら、ウドの酢味噌和え、ふき味噌、「くさ笛どっこ」と名付けられた豆腐の上にどっこいしょ!と乗せられたマグロの中落ち、ウグイスの鳴き声が響くような華やかな香りの地酒で与謝野晶子が命名したといわれる春鶯囀(しゅんのうてん)・・・全てが、おじさんにはドストライクなのである。

あぁ~人生に迷ったらぁ・・元気で優しく気配りの人情女将が励ましてくれる「くさ笛」に来よう!

人生に迷ったら?そしたら明日も来なくちゃいけないか!でもでも秋には昇仙峡のキノコを食べに、また来るぞぉー!!


<この街、その時>~「孫子の旗」武田信玄~

この街(甲斐)に中国春秋時代に孫武により執筆され、三国時代に魏の曹操が加筆したとされる「孫子の兵法」を学び、戦国最強と恐れられた武将がいた。

甲斐の虎、<武田信玄>である。

信玄(法名)は父信虎を駿河に追放し、甲斐の守護となり信濃に侵攻する。信濃を追われた村上義清らは越後に助けを求める。

そしてその時、1561年「孫子の旗」を立て、川中島(第四次)の大合戦で越後の龍、上杉謙信と対峙する。

【はやき事風の如く、しずかなる事林の如く、侵略する事火の如く、動かざること山の如く】

(軍の移動は風の様に早く、陣容は林の様に静かに、攻撃は火の様な勢い、敵の戦術に惑わされず動かない)

川中島の戦いで信濃を制圧して以来、この旗のもと生涯無敗。

以後、甲斐・信濃から上野・駿河・遠江・三河・美濃へと領地を広め、遂に足利将軍の信長討伐令に応じて西上する。

徳川・織田連合軍に圧勝した“三方ケ原の戦い”では織田勢は、この旗の恐ろしさに戦場から逃げ帰ったと伝えられる。

戦や政治に組織を機能させる為、部下を信じ、個々の能力を最大限に活用し、城より人の心を掌握する事こそが大事であると生涯築城しなかった信玄。

その名言を紹介します。

「人は城、人は石垣、人は堀、情けは味方、仇は敵」

(内容には諸説有)


G 偉かったんだね信玄公は!人の心を掌握して、個々の能力を最大限に発揮させて。

B でも、サケダ編集長も似た所あるぜ!

H ん? ひぃひぃひぃ・・・

B 生涯、自分の城を建てなかったところだよ!

H ドドッ~ おっ俺は今の家が気に入ってるだけだ!

  新宿の2LDKで都庁も見えて・・・・

G え~新宿?月30万位するでしょ?

H 6万だ

B 事故物件か!?

H 大丈夫だ、俺は人の心を掌握しているから。

B 人って、霊じゃねえかよぉ~ 

G ひっ、ひえぇ~

S ちょっと、編集長のお宅は新宿って言ったって新宿区西落合の築60年のアパートじゃないの!それに最寄の駅は豊島区の東長崎でしょ。まぁ天気が良ければ都庁は見えるかもしれないけど。

個々の能力を最大限に発揮させているのは、信玄公と北杜市のBGFよ!

H 由美さんだって駅は江古田じゃねえか。

G 何でBGFは個々の能力を最大限に発揮させているの?

S 少し前の落石の設計は、一番大きな落石ENを対象に設計をする事が多かったけど、今の設計のセオリー(定石)は、個々の石単位に検討して一番経済的な複合工法で決定するのよ。

例えば大きな石は除去したり、覆ったりして防護柵は全体の一番数の多い石に対応するのよね。

G あーだからBGFは個々の石の特長や工法の能力を最大限に発揮させていると言う事か。

B でもそれはブロックガードに限った事ではないよね。

S ブロッキー、それは違うわ!今回の検討は200・100・50kj各タイプで検討しているけれど、ブロックガードは無駄の無い最適設計が提案出来るから、一番現場に適した最も安価な工法を他工法と共に選べるのよ。

他の高エネ柵なら、3検討が全て同じ価格になる事だってあり得るわ。

G そうだよね、ブロックガードなら以前に御紹介した長野の佐久のSPGとBGFの様に、一連200mの中で吸収EN変化と高さ変化も可能になるよね!(現場紹介へ)。

S そうそう、あの時は真ん中60mが320kjでSPGに決まったけど、両サイドは70kjだったからコンサルさんは通常の防護柵と考えていたのよね。でも価格を比較したらBGFの方が安価で、更に高さ変化も出来るのということでご採用頂いたわね。

H 状況に合せて、水の如く自在に変化出来るBG工法はまさに「孫子の兵法」の継承者だな。さしずめ、北杜市のBGFは現在の“信玄堤”と言うところか。

G そう言えば、由美さん!ハイジ村の白いパンのお土産は?

B 何だよ、白いパンて?

S 知らないの?!目の不自由なペーターのおばあさんが黒いパンは硬いって言っていた事を心配していたハイジが、アルムの森に帰った時に、沢山柔らかい白いパンをお土産に持ってきた感動のシーンを。

B 知らねぇーよ、何で目が見えない人にパンの白黒が判るんだよ。

G そうそう、その後クララもアルムの森にやって来るんだよね。

S そうなの。ハイジとおじいさんがクララの悪い足を治そうと頑張るのよ!クララはアルムの森でどんどん元気になっていくの。でも足は治っているはずなのに歩くのを諦めてしまう。怒ったハイジが「クララのバカ!」と走って行ってしまった時に物語は最高潮を迎えるの❤❤「待ってハイジ!」と追うクララ。

そしてハイジが振り返ると・・・

B・G・H  振り返ると??

S ハイジが叫ぶの・・

「立った立ったクララが立ったぁ~」

H 「孫子」立てて、どうすんねん!

 

その時! ぶぉ~ ぶぉ~・・・・・

G あれ!なぁ・・何だぁー 突然 法螺貝の音がぁ・・

B ここも事故物件かぁ~

H 「御旗盾無(みたてたてなし)御照覧(ごしょうらん)あれ・・・」

(武田源氏の不文律、これを唱えたら決定事項)

ジャン、ジャジャン・・・

 (演出上のイメージです)

B・G  ぅおおお・・・・・

H つっ・・遂に由美さんが「石・土・雪・護」の御旗を立てたぞぉ~。

S 時は今、天下布武!この「せき・ど・せつ・ご」の旗を立てたからには天下統一よ!!

H 「わしは決めたぁ~」信玄公を見習い、この御旗のもと群雄割拠する防護柵界を統一する。

ハイホーが何じゃ!ルームが何じゃ!

「大ばくちのはじまりじゃぁ~」

明日より、おのおの方ぬかりなく、今宵は宴(うたげ)じゃぁ~ 宴を尽くせ!

(個人の感想です)

B・G  ぅわぁ~ ハハァ~・・・「御旗盾無御照覧あれ」

ドンチャン ドンチャン・・・・・🍶🍺

G ついに統一かぁ・・・えらい事になったぁ~

B そりゃ、そうとぉ~無敗の信玄公の西上作戦はどうだったんだぁ?

H ん!! ぇえ~と、ぅん~・・・「黙れ、こわっぱぁ!」

S どうだったのよぉ~?

H ぅん・・・・  ゃゃ・・病に倒れたぁ~

G・B ズル~   

S  パタ  げっ・・げげ下天(げてん)は夢か!?

「人間50年」から100年時代へ!でも「下天の内をくらぶれば、夢まぼろしの如くなり」

健康第一!健康第一!


 

 

対象の落石が大小複数ありました。
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